以前のブログで、
フォニックスは万能ではないというお話をしました。
その中で少し触れましたが、
COISHでは、文字学習に入る前に
とても大切にしている考え方があります。
今回は、その理由を
子どもの発達と英語という言語の特性の視点からお話しします。
子どもの発達とともに
生まれたばかりの赤ちゃんは、数年のうちに言葉を話すようになります。
「うーうー」「あーあー」といった喃語を発し、
やがて意味を持つ単語を理解し、それが二語文、三語文へと発展することで、少しずつ文として表現する力を身につけていきます。
発音についても同じです。
赤ちゃんは、毎日接している大人の言葉を聞き、
そのアクセントやリズム、口の動きをまねることで、
自然に発音を身につけていきます。
第二言語として学ぶ英語の場合
一方で、第二言語として学習する英語は、
最初から「単語を覚える」「文にする」ことを求められがちです。
しかし私は、
言語が育つプロセスそのものは、年齢に関わらず、母語の習得と大きく変わらないと考えています。
生まれたばかりの赤ちゃんが言葉を覚えるとき、
まずしているのは、
じっと大人の口元を見て、
口の動かし方や音を観察し、まねることです。
英語も同じです。
まずは
- 口の形
- 正しい音
- 英語独特のリズム
を、繰り返し聞き、まねることから
言語の土台づくりが始まると考えています。
耳(音)が先、目(文字)はあと
そのためCOISHでは、
耳(音)の発達が先、目(文字)はあと
という考え方を大切にしています。
特に幼児期は、
聞く → 真似する → 体で覚える
という順番がとても自然です。
文字は、
理解を助けるための大切な道具ではありますが、
最初の入口ではありません。
だからこそCOISHでは、「まず耳を育てる時間」を意図的にカリキュラムの中に組み込んでいます。
時々、幼児クラスの体験レッスンに参加された保護者の方から、
「文字を書く練習はないのですか?」
とご質問をいただくことがあります。
COISHのカリキュラムでは、
文字を書く練習は小学校から始めています。
それは、文字学習を軽視しているからではありません。
むしろ、音と意味が結びついたあとに文字を導入する方が、
英語が“使える力”として定着しやすいと考えているからです。
小学生も「口の形・音」が先
これは幼児期に限った話ではありません。
小学生であっても、
第二言語として英語を学ぶのであれば、
幼児と同じようなプロセスで進める方が、
結果的にとても効率が良いと考えています。
そのためCOISHの小学生クラスでも、
レッスンの中にフォニックスの歌を歌ったり、
口の形や音を確認するウォーミングアップを取り入れています。
時間にすると毎回5分ほどの短い時間ですが、
英語の土台を整えるための、とても大切な学習です。
次回は、
なぜCOISHでは、音を土台にしてから文字へ進むのか。
文字学習に入る順序は、あまり深く考えられることがありませんが、実は、子どもの発達と英語の特性の両面から見ても、とても重要です。
次回は、具体的なレッスンの考え方を交えながら、
その理由を詳しくお話ししていきます。