カテゴリー: 英検

  • 英検は意味ない?小学生の英語指導を通して感じること

    英検は意味ない?そう言われる理由

    「英検って意味あるんですか?」
    「英検を合格しても話せるようにはならないですよね?」

    小学生の英語学習について調べていると、
    「英検は意味ない」という意見を見ることがあります。

    実際に英検に合格しても、
    すぐに英語が話せるようになるわけではありません。

    では、英検は本当に意味がないのでしょうか。

    小学生の英語指導を長くしていると、
    英検をきっかけに英語への取り組み方が
    大きく変わる子をたくさん見てきました。

    英検は、
    使い方によって大きな力になる試験だと感じています。


    それでも英検に意味がある理由

    英語学習では、単語を覚えるときのプロセスがとても重要です。

    よくあるのが、

    英語 → カタカナ読み → 日本語の意味

    という丸暗記型の覚え方です。

    しかしこの方法では、
    単語が増えるほど覚えるのが苦しくなってしまいます。

    英語教室でよく使われているのは、
    絵カードなどを使いながら

    単語 → イメージ → 意味

    という順番で覚えていくことが多いです。

    これは、日本語を話すときのプロセスに近いからです。

    例えば
    「昨日何してた?」と聞かれたとき、

    まず頭の中に
    出来事のイメージが浮かびます。

    そのイメージを言葉にすることで
    自然に会話が生まれます。

    しかし第二言語として英語を使う場合、

    イメージ

    日本語(言語)

    英語(言語)

    という変換をしてしまうと、
    発話までに時間がかかってしまいます。

    英語を難しく感じる原因の一つは、
    このプロセスにあると言われています。


    英検が英語学習のきっかけになる理由

    英検の問題には、
    さまざまなシチュエーションが登場します。

    教室のレッスンだけでは
    どうしても触れられる場面が限られますが、

    英検の問題を通して
    多くの状況に触れることができます。

    実際のレッスンでも、
    問題を解くだけではなく

    「この状況ってどんな場面?」

    とイメージさせながら取り組むと、
    子どもたちは意外と楽しんで取り組みます。

    問題の内容がおもしろくて、
    笑いが起きることもよくあります。

    単語を日本語に置き換えるだけの勉強では、
    なかなか体験できない学習です。


    英検は文法理解を深めるきっかけにもなる

    小さい子どもにとって、
    文法を理解してから英語を話すのは
    なかなか難しいものです。

    そのため、最初は

    I like pink.
    I like dogs.
    I like apples.

    のように、
    文の形を覚えながら語彙を広げていきます。

    高学年になると、
    そこに文法知識が少しずつ加わり、
    より複雑な文章を作れるようになっていきます。

    普段のレッスンでは
    会話や発話の時間を大切にするため、

    細かい文法の整理は
    どうしても後回しになることがあります。

    英検の問題に取り組むことで、
    この文法理解が整理されるというメリットもあります。


    英検が子どもに与える一番の変化

    そして、英検の一番大きな価値は
    子どもたちの自信につながることだと思います。

    一生懸命勉強して、
    試験に合格してから手にする「合格証書」。

    その一枚が、
    子どもたちにとって大きな自信になります。

    英語が分かる
    英語が得意

    という気持ちは、
    英語学習を続けるうえでの
    一番の原動力になります。


    英検はゴールではなく通過点

    英検は、
    それ自体がゴールではありません。

    英語力を高めるための
    一つの通過点です。

    英検を目標にすることで、
    学習のペースが生まれ、
    子どもたちの成長が見える形になります。

    使い方によっては、
    英語学習を大きく前進させてくれる試験。

    それが、
    英検なのではないかと感じています。


    英検をどう活かすかが大切

    英検は、合格したからといって
    すぐに英語が話せるようになる試験ではありません。

    しかし、

    ・英語学習の目標になる
    ・文法や語彙を整理するきっかけになる
    ・子どもの自信につながる

    という点で、英語学習を前に進める大きなきっかけになります。

    英検を「目的」にするのではなく、
    英語力を高めるための通過点として
    上手に活用していくことが大切だと思います。

    実際に、小学生のレッスンをしていると、
    英検をきっかけに子どもたちの取り組みが変わる瞬間をよく見ます。

    英検5級に合格したあと、
    レッスンでの発言が増えたり、
    自分から単語を調べるようになったりする子もいます。

    資格そのものよりも、
    「できた」という経験が子どもを成長させるのだと感じています。


    小学生の英検勉強法|英語講師が考える基本の進め方

    では、小学生は英検に向けて
    どのように学習していけばよいのでしょうか。

    英検対策というと、
    「単語を覚える」「問題集を解く」
    というイメージを持つ方も多いかもしれません。

    しかし、小学生の英語学習では
    少し違った視点も大切になります。

    次回は、
    小学生の英検勉強法の基本的な考え方について
    英語指導の現場で感じていることを書いてみたいと思います。

  • 英検リスニングは「英語耳」だけでは足りない

    英語耳がないから、リスニングは無理?

    世の中には、
    「英語の耳を育てる」
    という宣伝をよく見かけます。

    英語業界では、赤ちゃんから大人まで
    「英語耳」という言葉がよく使われていますよね。

    でも実際のところ、
    英語の耳を育てるとはどういうことなのでしょうか。


    保護者が感じるリスニングの壁

    英検5級・4級の問題は、
    リーディングとリスニングで構成されています。

    保護者世代の方々は、

    • 単語や文法は分かるからリーディングは教えられる
    • でもリスニングはさっぱり分からない

    という方も多いのではないでしょうか。

    「英語をあまり聞いてこなかったから」
    「学校英語はリスニングが少なかったから」

    そう言われることも多いですが、
    私はどの年代からでも英語の耳は育てることができると思っています。

    実際、学習方法によっては
    かなり高いレベルまで改善することも可能です。


    英検で鍛える「英語の耳」

    英語の耳とは、
    “英語の音を聞き取って理解する力(リスニング力)”のことです。

    よく
    「英語のシャワーを浴びれば英語耳が育つ」と言われますが、

    単純に聞く量を増やすだけでは十分ではありません。

    また、英語に触れる年齢によって、
    効果的な学び方は少しずつ変わってきます。

    特に小学生から英語を始める場合、
    フォニックスの学習はとても大切です。

    これは幼児でも大人でも同じですが、

    自分で発音できない言葉は、聞き取ることができません。

    まずは

    ・口の形
    ・舌の位置
    ・音の出し方

    を意識し、自分の口でその音を作ることから始めます。

    自分で発音できるようになると、
    不思議とその音が聞こえるようになってきます。


    英語耳だけが原因ではないリスニングのつまずき

    リスニングが苦手な原因は、
    必ずしも「英語耳がないから」だけではありません。

    英検5級のリスニングは、大きく3つのタイプに分かれています。

    大問1と大問2は会話を理解する問題です。

    一方、大問3はイラストを見ながら説明を聞く問題で、
    実は語彙理解の要素も多く、リーディングの延長とも言える内容です。

    リスニングが苦手だと、多くの人が
    「何度も聞いて覚えよう」とします。

    もちろんそれも大切な練習ですが、
    小学生の場合、実はそれ以前に

    会話の状況を理解していない

    というケースがとても多いのです。


    会話の背景を想像する力

    コイッシュの英検対策では、
    まずこんなことを考えます。

    • 誰と誰の会話なのか
    • 二人の関係は?
    • どんな場面なのか?

    そこから、

    「この二人なら、どんな会話をするかな?」

    と想像していきます。

    登場人物の関係が分かると、
    会話の内容をある程度予想しながら聞くことができます。

    これは日本語でも同じですよね。

    全くヒントがない状態で話を聞くのと、
    背景を知ってから聞くのとでは、
    理解度は大きく変わります。

    例えば登場人物が親子なら

    • 早く帰ってきてね
    • テストどうだった?

    など、
    家庭でよくある会話が想像できます。

    このように背景を理解して聞くことで、
    リスニングの正解率は大きく変わります。


    リスニング対策は「音」と「会話力」

    リスニング対策というと
    「聞く練習」ばかりを想像しがちですが、

    実際には

    • フォニックスによる音の理解
    • 会話の背景を想像する力

    この両方がとても大切です。

    コイッシュでは、

    • 役割に分かれての会話練習
    • 人物カードを使って文を作る

    などを通して、

    「想像しながら英語を理解する」

    という練習をしています。

    このようなアクティビティーが、
    結果として英検リスニング対策にもつながっていると感じています。

    今回は5級を例にお話ししましたが、英検のリスニングは、級によって求められる力も少しずつ変わってきます。
    各級の具体的なリスニング対策についても、今後このブログで順に書いていこうと思っています。


    英検って意味ないの?

    最近、

    「英検って意味あるんですか?」
    「英検を取っても話せるようにならないですよね?」

    という声を耳にすることがあります。

    長く小学生の英語指導をしていると、
    英検をきっかけに英語への取り組み方が大きく変わる子を
    たくさん見てきました。

    次回は、「英検って意味ないの?」という疑問に小学生を教える現場の講師としての視点から考えてみたいと思います。

  • 小学生の英検対策|単語の覚え方で英語力が変わる理由

    前回の記事では、
    英検は「いつ受けるか」よりも
    「どう学ぶか」が大切というお話をしました。

    今回は、その中でも特に大切な
    単語学習の考え方について書いてみたいと思います。

    英検対策というと、
    「とにかく単語を覚えないといけない」
    と思う方も多いと思います。

    実際、英検では単語力がとても重要です。

    ただ、小学生の英検指導をしていて感じるのは、
    単語は覚え方によって大きく差がつくということです。


    フォニックスが役立つ理由

    英語は本来、
    音と文字がつながっている言語です。

    例えば

    cat /kæt/

    のように、アルファベットの音をつなげること=フォニックスが身につけば、自分で単語を読む力につながります。

    しかしながら英検対策として
    先にカタカナを当てて

    cat = キャット(音)=猫(意味)

    のように、日本語を使って覚えてしまうと、
    いつまでも丸暗記が終わらない学習になってしまいます。

    また、カタカナ読みで覚えた単語は
    リスニングの際にもう一度「音」を覚え直す必要があります。

    さらに、3級以上のライティングでは
    発音から綴りを書けるようになると
    改めてスペルを覚え直す時間も短くなります。

    確かに最初は、丸暗記の方が早いように感じるかもしれません。
    しかしフォニックスを身につけることで、
    英語の難易度が上がっても

    ・読む
    ・聞く
    ・書く
    ・話す

    といった英語4技能を伸ばす土台になります。


    品詞も一緒に覚える

    もう一つ大切なのが、
    品詞を意識した単語学習です。

    特に文法を理解する上で、
    品詞はとても重要です。

    コイッシュでは、低学年でも
    少しずつ品詞の知識を身につけていきます。

    そうすることで、
    自分で文を組み立てる力がついていくからです。

    低学年の子どもたちは
    「動詞?名詞?」というように
    文法用語を知らないところからスタートします。

    それでも、新しい単語を覚えるときには
    品詞も一緒に覚える習慣をつけています。

    英検の単語も、品詞を意識して覚えることで
    覚えた単語を実際に文の中で使える力につながります。

    第二言語として英語を学ぶ際には、
    日本語との違いを楽しみながら
    単語を覚えていくことも大切だと感じています。


    英検は単語力が結果に出やすい試験

    英検は、
    単語力が結果に出やすい試験です。

    だからこそ

    ・日本語だけで覚える
    ・カタカナで覚える

    という方法よりも

    ・読める
    ・意味が分かる
    ・使える

    という形で単語を覚えていく方が、
    結果的に英語力も伸びていきます。


    小学生の英検対策で大切な単語学習のポイント

    小学生の英検では

    「どれだけ早く合格するか」よりも
    どんな学び方をしているかがとても大切です。

    時間がかかっても

    ・英語の音を大切にする
    ・自分で読める力をつける
    ・意味と結びつけて覚える

    この土台があると、
    その後の英語学習がぐっと楽になります。


    小学生の英検でよくある悩み「リスニングが苦手」

    次回は、英検学習でつまずきの多い

    「リスニングが苦手」

    というお悩みについて、
    小学生を教える現場の講師としての考えを書いていこうと思います。

  • 英検はいつから意識する?英語講師のリアルな考え

    今回は、「英検はいつから受けるのがいいの?」
    というよくある質問について、英語講師としてのリアルな考えを書いてみたいと思います。

    「〇歳で英検〇級合格!」

    そんな記事を見ると、
    「すごい!うちの子もできるのかな?」
    と思う保護者の方も多いと思います。

    では、英検はいつから受けるのがいいのでしょうか?

    英検5級は、一般的には中学1年生レベルと言われています。
    ですので、小学生で5級に合格するのは十分すごいことです。

    ただ、最近の英検ブームを見ていると、

    「もっと小さい頃に受けた方がいいの?」
    「うちは遅いのかな?」

    と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

    でも、英語講師としてお伝えしたいのは
    「いつ受けるか」よりも「どう学ぶか」の方が大切だということです。


    単語学習は「やり方」が大切

    私が考える英検受験適齢期は、年齢ではなく、どこまで学習が進んでいるかを基準に考えます。

    英検合格には、①単語 ②文法 の知識は必須です。
    その力を空所補充や長文読解、リスニングなどで問われます。

    王道ですが、単語学習は、コツコツと時間をかけて行う必要があります。

    ただ、地道な単語学習も、やり方が大切です。
    せっかく幼い時期に英検を受けるならなおさら、カタカナ読みの丸暗記で、とにかく合格だけを目指して詰め込みで単語を覚えるというのは、これから続く長い英語学習を考えると、遠回りです。

    面倒でも発音を聞きながら音と文字のつながりを含めて覚えていくのがベストです。

    一度単語を覚えるコツやフォニックスの知識がつながれば、その次の級からは、より早く英単語を覚えていけます。


    コイッシュでの英検受験の目安

    コイッシュは、小学生は5レベルのクラスがあります。

    英検5級を受ける目安は、グリーンクラス終了時をお勧めしています。

    グリーンクラスは、小学3年生(英語学習歴2年以上)が対象のクラスです。英検短期講座受講もグリーンクラスが終了した子たちからおすすめしています。

    グリーンクラスでは、フォニックスの学習が一通り終わり、自分の力で単語を読むことができるようになる時期です。そのため、英検の単語を学習することで、フォニックスの知識も強化されることが期待できます。

    また、文法も英検5級の範囲を終えるため、
    ◆文字と音のつながりが整い、自分で読める単語が増えること
    ◆文法の学習を終えるため、練習問題が無理なく取り組める
    というのが基準になります。

    コイッシュは、自学自習できる力をつけることを目標にしていますので、ご家庭で親御さんが横についていなくても自分で取り組める力を付ける目安がこのグリーンクラスです。


    レッスンでの英検対策

    通常のレッスンでは、特に英検対策をしているわけではありません。

    ただ、テキストだけでは単語量は少ないので、語彙力強化を目標に、様々なアクティビティーやゲームで子供たちが楽しみながらみんなで覚えられるように工夫しています。

    文法の習得も、例えば低学年向けに三人称単数という説明は難しいですよね。

    でも、様々なアクティビティーを通して、楽しみながら学んでいくことで、「三人称単数」という言葉がまだ分からなくても、「He/She/It」が主語の時は動詞に「s」を付けるということはよく理解しています。


    結局、いつ受ける?

    コイッシュでは、年齢ではなく、
    文法理解と読む力が育ってきたタイミングを基準にしています。

    英検は「早く受けること」が目的ではありません。
    英語を読み、自分で学べる力を育てることが大切だと考えています。

    英検は、子どもたちの英語学習を加速させる
    良い「ブースター」になります。

    「急いで合格すること」ではなく
    「正しい学び方を身につけること」

    だと思っています。

    時間がかかっても、

    ・英語の音を大切にする
    ・自分で読める力をつける
    ・意味とセットで理解する

    この基本をしっかり押さえておくと、
    その後の英語学習がぐっと楽になります。

    この力が育ってきたら、英検を受ける無理のないタイミングだと思います。


    次回は、
    小学生の英検で意外と大切な「単語学習の考え方」について書いてみたいと思います。